シン……と一瞬で静かになる。

みのりは負けじと喋り続ける。

「みずきだって、動き回らなきゃ殺されてなかった!」

「そんなこと言ってたらキリがねえだろ!?」

やめて……。心の中で私は叫ぶ。

こんなんじゃ、皆バラバラになって、そのまま捕獲されてしまうかもしれない……!!

「あや、か?」

正木が、驚いた表情で私を凝視する。

つられてみのりも私を見てギョッとする。

――ポタリ。

透明な水が私から流れ、滴り落ちる。

これは、涙?

「どうして私、泣いて……」

「ごめん、あやか」

みのりはそう言うと、正木の手をぐいっと引っ張って座る。

「ちゃんと、あやかの話も聞かなきゃダメだったね」

二人は、私の涙をみて、気を使ってくれたのだ。

このチームの絆は保つべき、すれ違いは絶対にしたくない……!

中学生になってなかなか話す機会がなくなった私たち。

恐らく、まともに喋ったのは今日が初めてかもしれない。

それなのに、バラバラになってこのまま死んでしまうなんて。

もっと喋りたい。

二人とはずっと仲良しでいたい。

私は……。