中3になった私は相変わらず彼氏も好きな人も作らず、非リアを楽しんでいた。

「ねぇ、名前なに?」
新しいクラスになり、知らない人ばかりの中で前の席の男の子に声をかけられた。
「ゆう。荒木ゆう。」
「ゆう、か。よろしくな!」
「う、うん。」
男の子と喋ったのが久しぶりすぎて、日本語が片言になってしまった。
「ゆうー!ここどうやってやるの?」
「ここはー...こうだよ」
「うゎすげぇな、ゆうって頭いいんだな!」
「いや、そんなことないよ」
「いや、そうだよ!」
「あ、ありがと...」
「うん!」
なんだか、変な男の子に好かれてしまったみたいだ。