ポン!軽やかな音をたてトーストが飛び出す。

明日から中学生だけど、特に私の何かが変わるわけでもない。

退屈な毎日。生かされているだけの生活。嫌気がさす。

ほら、窓で音がすると思ったらフクロウがいるだけ…え?フクロウ?

窓の外でフクロウが待っている。

「ペットショップから逃げ出したのかも。あら?」

よく見ると足に手紙が付いている。

気になる…好奇心が疼く。

この出来事、退屈な毎日に色を塗ってくれそう。

私の勘がそう告げている。

ちょっとぐらい見ても…いいよね?

『親愛なる瀧本磨美様

マルエリック魔法学園への入学、おめでとうございます。

明日午後一時、迎えの者が参ります。

準備をしてお待ちくださいませ。

なお、ペットの持ち込みは校則で禁止されています。』

これ…私の名前だ。イタズラ?いや、こんなイタズラをするような友達はいない。

親もこんなことするほど暇じゃない。

こんなイタズラが流行ってるなんて知らない。

じゃあ、本当のことなの?私は…魔女なの!?