今日は気分が良い。


また青司と同じ学校に通えることが嬉しい。

例え1年しか一緒にいられなくとも、青司のサッカーを支えられることが嬉しい。

「原沢ぁ、噂は聞いたぜ」

……癪に触る声に、気分を害される。

「何ですか?荻田キャプテン」

冷たい声で返す。

「今日は一段と機嫌が悪いな」

「あなたのせいですから」


荻田と私の間に見えない火花が散る。

荻田のことは好きになれない。他の部員や青司に仲良く出来ないものかと言われるが、一度嫌いと思ったものは容易く変えられない。