against

「……何してんだろね、私たち」

脚をブラブラさせて、呟いてたその言葉は意外に重くて。

小さな俊也の唾を飲み込む間にも、やたら緊張する。

「ほんとだよな、意味もなく、ブラブラと」

脚に俊也の視線を感じる。

この脚を見て出たであろう『ブラブラ』って言葉もなんだか笑えない。

ほんとにこの脚のように、ブラブラなんだもん。

意味のない時なんだって感じてしまうじゃないか。

それでも返ってきた言葉が、私の思うものと同じ意味のものだったから。

「私――」

こんな事まで口にしようとしまうんだ。

数秒の間に少し躊躇いがあった。

なんで躊躇うのかは私にもわからないけれど。

口にするのが初めてだったからだと思う。