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誰もいなくなった真っ暗な辺りは、少しの風が木葉を揺らすばかりで。

今にも星が落ちてきそうなくせに、流れ星なんて見れなくて。

珍しく心細くなった私の胸と頭は、明日の事を考えては痛くなり。

久しぶりに明日が来なくてもいいと思った。

きっと明日は未来に繋がらない。

なぜ明日を生きなければ未来へ行けないのだろう。

それから立ち上がるまで、金色の針は数えきれないほど回っていた。



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