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綾菜の彼氏は雨が降ると休みになるらしい。

確か、とび職だったっけ?

「そっか〜」と言った奈津美が納得したかしていないか私にはわからなかった。

私たちは三人揃わなきゃ遊びには行かない。何でかはわからないけれど。

女って難しい。

「奈津美は彼氏作らないの?」

何とも嫌な雰囲気に私は口を開いた。

「めずらし〜涼子がそんな事言うなんて」

「そう?」

「そうだよ〜」

奈津美も綾菜も私の言葉に顔が緩んだ。

それからの長い昼休みの時間、奈津美の恋愛話で過ごした。

窓を滝のように流れる雨は、午後の授業開始とともに姿を消していた。

季節が移り変わるこの時期の雨は、やっぱり好きにはなれない。

一雨ごとに暖かくなっていても、雨はどうしても憂鬱になる。

明日への時間がなくなるから。