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体育に始まり、英語や数学。たまにパソコンの授業なんかもあったりする。

普通の中の普通高。

専門的な授業はほとんどなく、選択授業も週に一度二時間だけ。

7つあるクラスも特進クラスが一つあるのみ。部活動にも特に力を入れているわけでもない。

特徴のない私には最適な高校。

こんな所から飛び出して、何かを形に出来るわけがない。

そんな高校をわざわざ撰んで受験したのは、家から通えるセーラー服の公立高校はここだけだったから。

やっぱり女はセーラー服。男は学ラン。

流されているのに流されたくない。

矛盾する頭に、自分の意志でここに立っていると言う事を、言い聞かせたかった。

それでもしっとり流れるように過ぎていく時間に感謝したい。

どんなに遅くたって。

丸一日着ていたジャージを、やっと乾いた制服に変えて、今日はすんなりあの場所へ向かう事を許されそうだ。