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やっぱ店内で待つべきだったな……そんな事を思いながらペットボトルの蓋をあける。

駐車スペースの段差に腰かけていると、前は平気で座っていた場所に違和感を覚える。

奈津美と綾菜ともよくこうしていた。見える景色はいつもどちらかの顔だった。今は前を通る自転車や車。少しの間で随分変わってしまったんだって、ボーッと考えていた。

温くならないうちにとスポーツドリンクを飲む。

チラッと店内に目をやるともう奈津美の姿はなかった。


「待たせたー」

さっきしていたエプロンを取っただけの奈津美が立っていたから少し驚いたけれど慌てた様子を見せない表情につられ「全然」とこちらもにっこりと答える。

「ここじゃアレだから」と奈津美に促されるまま一緒に駅まで歩くことにした。