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隣にきた俊也を横目に見ると、さっきまで私と同じようにニコニコしながら楽しそうに歩いていた顔から、笑みが消えていた。

その横顔はあの時見た横顔と同じだった。

「いい場所教えてやるよ」そう言って校内のヒトリになれそうな場所を案内してくれた。

何も言わないのに俊也は私がどんな状況でどんな気持ちなのかもわかっているかのようだった。

私は感じていた。楽しい時間がどんどん俊也の何かをえぐっていくようで、見てはいけないものを見ているような感覚があったんだ。

そうきっと彼は“経験者”で、楽しく見て回ってきた場所はけして楽しい場所ではないのだろう。

私がいつもいた校舎裏のジメジメした暗い場所を横切った。少し前にいたその場所は苦いイメージを消して、私の頬を少しばかり赤く染めてしまっていた。

そこからすぐ隣にあるいくつも部屋が並ぶ一角へと入り、ある部屋の前で俊也の足が止まる。

その部屋のドアの横に吊るされている木の板には“男子バスケットボール部”と書かれていた。