against

校舎の中の音が遠くに聞こえる。

目を綴じてその音を聞いていると心地よいBGMのようにココに溶け込んでいた。

自分を嘆くわけではないけれど、溶け込めないって悲しくて、未練たらしくて嫌になる。

聞き耳を立てていると確かにジリッと土を踏み込む音が聞こえた。

誰も来るはずがない場所に来る奴ってアイツしかいないよなーって変な自信と、違う人だったらって少しの不安。アイツに会うとどこかホッとして、どこか不安になる。

「――よぉ」

気まずさ満載だなって思ったけれど、現れた俊也が私よりも気まずそうにしていたから思わず笑ってしまった。

「何笑ってんだよ」って言いながら辺りをキョロキョロ。何か悪いことでもしたかのように焦っている姿がさらに可笑しさを倍増させる。

確かにこんな所にいるのは悪いことになってしまうかもしれない。ついでに私と一緒だなんて。

「何しにきたの?」

「何しにきたの?っておま、え……」

え?

俊也は話終える前に、私の背中の壁にドンと手をついて私に覆い被さっていた。