against

進めなければ、止まればいい。

そう、言われているようで。

止まることのつまらなさは知っている。止まることのくだらなさは知っている。

進めないのか、進もうとしないのか。

わからないけれど、私は止まるしかなかった。

浸るしかなかった。

今、この時に。

私はいつもより、二つ手前の駅で降りることにした。

雰囲気は違うが、代わり映えのしない景色。

ゆっくり落ちていく太陽は、いつも私の上にいて。

いつでも私を照らしていた。

これでいいの?と聞けば答えが返ってきそうな、そんな優しい光。

少しだけ背中を押してくれる風が吹いた気がした。