against

ここでは何も学べない。その思いがよけいに強くなる。

この時間は必要のないものなんだ。

そう思うのが嫌で、そう思うのが悔しくて。だから私は……

やけに進んでいく時計の針は、昼休みを終わらせ、チャイムを鳴らす。

隣で綾菜は、座って折曲がってしまったスカートを気にしていた。

太陽に照らされた綾菜は、昨日の青白い顔が嘘かのように、生き生きしている。

そんな綾菜を見て、さらに私の頭は動く。

私のことではない。

何度そう思ったって、私の顔は歪んでいくばかり。

眉間のシワは深くなり、口角はあがることを知らない。

噛み締める唇は、どんなに噛んでも感じない。

浮き上がるくらい軽い体をそよ風にのせて、教室に足を踏み入れるだけ。

何も変わったことなんてない。