……――――その日の放課後


…結局私はあの後も宮森君と目を合わせて話すことがなかなかできず、
目が合ったのはあの一瞬だけだった。


宮森君と話すたびにみんなの視線も気になるし……。


「ジューン!!」

「マドカ!」


ちょこちょこと歩いてきた女の子は、私の親友の田宮マドカ。

こげ茶色のポニーテールを揺らしながら彼女は言う。


「ちょっと、びっくりしたんだけど!
まさかあの宮森君と一緒に実行委員なんて!!」


マドカには何も相談してなかったから、驚くのも当たり前だ。

幼い時から一緒にいるから、私の『イケメンが苦手』というのも知っている。

その私がなぜ宮森君と一緒に実行委員をすることになったのか、昨日のことをすべて話した。