いつもと変わらない景色。




路地裏で、ただ独り。



足元には、血塗れの人間。



『今日も、つまらないなぁ…』




闇の中で独り呟く。




その声は高めで、女子と思われる声。




だが、その容姿は見えない。




真っ黒なフードを被っているからだ。



そして、制服に身を包んでいる。






『あれ、あの制服って…』




丁度通りかかった男子生徒が呟く。




『もしかして…』



少女と思われるその人は、誰かに見られていたことはいず知らず学校へ向かった。