彼の代わりに君と

そして、ついに地獄の放課後になった。

「もーやだ〜!

めんどくさい!」

そういって、紗智に助けを求めても、

「自業自得でしょ?

私、塾あるから先帰るね。

バイバイ。」

「紗智冷たい!

バイバーイ。」

渋々、職員室に向かう。

あ、でもその前に彼に連絡しようかな。

『今日ね、授業中に寝ちゃって…

先生に怒られて職員室に呼び出されちゃったよ…

最悪だよー! …まぁ、私が悪いんだけどね♪

だから、頑張ってくるよ!』

そう送った。

いつになっても返事は来ない。

「忙しいのかなぁ。」

きっと忙しいんだよね!