彼の代わりに君と

【池上 春】

「〜がみ。 いけ、がみ…」

ん?誰か呼んでる?

「池上!!」

「っはい!」

「俺の授業で寝るとは…いい度胸だなぁ。」

やばい!

今授業中だった!

しかも、学校1怖い先生だし。

終わった…。

「すみません…。」

「放課後職員室に来い。」

「はい…」

やってしまったぁぁ!

「春が寝るなんて、珍しいじゃん。

どうしたの?」

「紗智〜。

なんか、昔のことを思い出しちゃって…」

この子は、私の唯一の親友。

奥森 紗智【おくもり さち】

しっかり者で、すごく頭がいい。

「また…彼のこと?」

「うん…」

そして、唯一彼との事を知っている人だ。