彼の代わりに君と

結局運ぶのを手伝ってくれた。

「えっと、東雲くん?

手伝ってくれて、ありがとうございました!」

「ううん。いいよ。

あと、同い年なんだから敬語じゃなくてもいいよ。

これから、よろしくね?」

「え、あ、うん!

よろしくね!

じゃあ、また明日ね!」

「待って!」

立ち去ろうとしたら、突然呼び止められた。

「うん?どうしたの?」

「えっと…送るよ!

ほら、危ないし!」

「え?!だいじょうぶだよ?!」

断ろうとするも、私の手を引いて

「いいから。」

と、顔を真っ赤にしながら言うからこれ以上何も言えない。

なんで、私なんかに優しくするんだろう。

きっと、みんなに優しい人なんだろうな。

東雲くんは。

そう、感じた。