「やっぱり本好きなんだね!」

昨日長谷部から聞いたことをももかに伝えていた。
これで一つ、放課後の楽しみが増えた。ももかとの恋愛相談は、聞いている私までドキドキしてしまうほど新鮮で退屈しなかった?ももかと話してると、恋というものに少し興味がわいた。

「そう言えば、委員会で図書室にいるって言ってたから行ってみる?」

提案してみたもののやはり無理だと言われ、却下されてしまった。それで私は少し安心した。

図書室に行くと恩人の先輩を思い出すと同時に、嫌いだった自分の過去を思い出すから。