昨日はあの後一時間ほどももかと電話をした。

時計が十二時を回っていたので
二人とも寝不足だった。

「ふぁ〜。
私も、ももかも普段寝るの早いからね」

「遅くまでごめんね
ふぁ〜」

朝からあくびをしながら話していた。

「おはよ」

「あ、長谷部くんおはよ!」

「おはー」

登校してきた優斗があいさつをして席についた。

クールな返しだったけど
内心めっちゃ喜んでます。

聞いたところによると
ももかと優斗は友達になったそう。

ももかにとっては初めての男友達らしくて
喜んでいた。

あいさつを交わして嬉しそうにしているももかを
嬉しそうに見つめる私

その時私は気づいてしまった。

ももかを見つめている一人の男の子の存在に

でも今はそっとしておこう。

ももかが気づくまでは。

キーンコーンカーンコーン

始業のチャイムが鳴り響く

その時、小さな紙切れを投げつけられた

優斗だ。

誰にもバレないように、こっそり見た。

(今日の放課後、いつものチャイム聞いたら
デート行こうぜ)

「ふふっ、了解!」

小さな声で呟いた。


私の恋は、チャイムと同時に動き出す。