ある日突然!?

「名乗られたら名乗る。常識とまでは言いませんが、名も知らない相手に

無言で返されても僕、何をしたら良いのか」



ーーっ!



「あっ、そっか。結構この辺りじゃ有名なんだけどね、歩達」



ハッとした様子で律が言った。



「有名なんですか?」



「うん。青龍と同盟組んでる全国No.2の華月の幹部なんだ」



全国No.2。



あっ、思い出した。



調べた調べた。

青龍と唯一直接的に同盟を組んでる族だったな。



それに前、月夜も同盟を組んでると言っていた気がする。



ーー「………」



………よし、煽ろう。



何となくだがそう思った。



「あぁ。華月の幹部方なのなら知っていますよ」



振り返って微量な殺気を向ける。



ーーゾワッ「っ!」



赤髪黒目のイケメン。

「赤髪の方が総長の津野歩」



「!」



茶髪に赤メッシュ、紫メッシュに大きめな黒目の美双子。

「赤メッシュの方が浅野裕哉、紫メッシュの方が浅野裕翔のお二人共幹部」



ーー!?



黒髪銀メッシュ、黒目のクールそうなイケメン。

「副総長の銀メッシュの方が羽山哲哉」



「!」



セミロングの紫髪に、鋭い黒目のイケメン。

「紫の髪の方が幹部の中野千景」



「!」



全員名を挙げられた事に驚いた様子だ。



「スミマセン。赤龍の幹部方なら、さぞ顔も名も知られてるのでしょうね」



桜花の様に名乗りを上げていない族なんて数える程しか居ないだろう。



無論、華月も青龍同様に幹部も下っ端も自分達が華月だと公表している。



「私も世間同様貴方方を知っていますので自己紹介の必要が無くなりましたね。

僕の事は気にせずにどうぞ」



ーグイッ

そう言い終えてすぐ、後ろから腕を引かれた。



向けていた微量の殺気を直ぐ様仕舞う。



「もう、喧嘩売らない!」



「先に仕掛けられたので」

軽蔑という視線、舐めた態度をな。



ほとんど仕返しだ。



「仕掛けられた?」



「気になさらず。さっ、どうぞ会話の続きを」