律の行動を不思議に思いつつ、

とりあえず、義父に持ってきてもらった夕食を取るかと思考を変えた。



あっ……。

そういえば律は、何かを食べたいとは言ってなかったな。



「律、夕食食べれますか?」



「えっ?あっ……、ゴメン…雪香。自分で起き上がるのも難しいから良いよ………。えへへ」



力なく言って笑みを作った律を見て何だか胸が痛んだ。



「食欲は?」



「あるけど…それ程でもないし」



「なら食べさせます」



「えっ、ええっ!?/////」



驚いてる隙にロココなワゴンに乗ってあったこれまたロココな白さの膳をベットの上に置き、

近くの布越しに2つともの鍋を開けるとどちらも湯気が出てきた。



取皿にうどんはうどん、お粥はお粥で入れ、

私の分の膳も取皿もあったので同じ様に入れる。



後ろでは律が「良いよそんなの」的な事を言ってるが、

気にせずに膳の上に箸を置き、律の前に持って行った。勿論私のも私の近くに。



律の身体を支えて起き上がらせる。



「っ!?///////」



私の肩に凭れさせるようにして支えながら、

取皿に取ったうどんと白粥を乗せた膳を律の前に置き、

お粥をまず食べさせるべく取皿を取ってスプーンで掬って律の口元へ持っていく。



「〜〜/////」



律は何を言うでもなく食べ、うどんお粥と食べさせつつ、

時折隙を見て私も食事を取ったのだった。