ある日突然!?

洗い終えたので湯船に浸かる。



「ゆ〜きか」



後ろから抱き着かれ、大きな胸が背中に当たるのが気になりつつ思う。



12年の間、もしかしたら母は私の事を気にしていたのかも知れないと。



私は毎日の鍛錬と、組員達と過ごして寂しさは殆ど感じなかった。



別れたのが5歳という年齢のせいもあったのだろうか、

今では母とはこの先会えないのが当たり前だと思っていた。



だがそれは幼いながらに普通だと思ったが、母にしては気になっていたのかも知れない。



我が子を手放したということが。



証拠とは言わないが、私の頬に頬ずりしてる母は嬉しそうだ。



「あっ、そうよ雪香。昼食摂ってなかったけど、大丈夫?」



昼食?

あっ………。



「大丈夫だ。言われるまで気付かなかった」



「………夕食は多めにしましょう」



えっ?

そりゃ大食いだけどね、私は。



その後、お弁当を多くするやら食事関連の事を色々母は私に話したのだった。