ーコンコン
そうか………。
これは、遠くとも言えないが近い内に本格的に動いて来るな。
ーコンコン
これは証拠も上がってるし伊藤を潰しに掛かるべきか、
それとも青龍に雪路を信じなかった事を後悔させるべく何も知らないフリをするか………。
ーコンコンコンコンコンッッ!
っ!
ビックリした……。
「どうぞ」
何もあんな連続でノックしなくても良いだろうに。
ーガチャ
パソコンを閉じ、クルッと椅子を回転させて向く。
「雪香」
立っていたのは母だった。
……律の前では母さんと言おうとして結局本人に遮られたが、どう呼べば良いんだろうか。
そんな事を私が考えていると、先に母が口を開いた。
「さっきお医者さんに診てもらったんだけど…。簡単に言うと、ホッとして熱が出たんですって」
ホッとして熱が出た。
へぇ、ホッとして熱が………。
「で、夕食もベットの上で取るのだけど…雪香。律君と一緒に夕食を取ってくれないかしら」
何故私が?
「1人では寂しいだろうけど、私はあまり親しくないから……。だから、雪香。頼めるかしら?」
説得力のある様な無い様な。
「律君には休んで欲しいの。なのに、私が居ると気を使ってて申し訳なくて……」
「分かった」
「っ!」
偽りの無い顔付きで、いつもの声音で言ってしまったと思ったが、
母はとても嬉しそうに微笑んだ。
「えっと、じゃあ雪香。先に、お風呂を済ませましょうか」
先に?
何か訳があるのかと思いもしたが、大した事も無いと片付け、
部屋を出た。
そうか………。
これは、遠くとも言えないが近い内に本格的に動いて来るな。
ーコンコン
これは証拠も上がってるし伊藤を潰しに掛かるべきか、
それとも青龍に雪路を信じなかった事を後悔させるべく何も知らないフリをするか………。
ーコンコンコンコンコンッッ!
っ!
ビックリした……。
「どうぞ」
何もあんな連続でノックしなくても良いだろうに。
ーガチャ
パソコンを閉じ、クルッと椅子を回転させて向く。
「雪香」
立っていたのは母だった。
……律の前では母さんと言おうとして結局本人に遮られたが、どう呼べば良いんだろうか。
そんな事を私が考えていると、先に母が口を開いた。
「さっきお医者さんに診てもらったんだけど…。簡単に言うと、ホッとして熱が出たんですって」
ホッとして熱が出た。
へぇ、ホッとして熱が………。
「で、夕食もベットの上で取るのだけど…雪香。律君と一緒に夕食を取ってくれないかしら」
何故私が?
「1人では寂しいだろうけど、私はあまり親しくないから……。だから、雪香。頼めるかしら?」
説得力のある様な無い様な。
「律君には休んで欲しいの。なのに、私が居ると気を使ってて申し訳なくて……」
「分かった」
「っ!」
偽りの無い顔付きで、いつもの声音で言ってしまったと思ったが、
母はとても嬉しそうに微笑んだ。
「えっと、じゃあ雪香。先に、お風呂を済ませましょうか」
先に?
何か訳があるのかと思いもしたが、大した事も無いと片付け、
部屋を出た。


