ある日突然!?

「雪香さん、良い機会です。律の護衛が務まるのかどうか証明してください」



「月夜アカンて。こんなん勝ち目無いやろ」



「でも、律君の護衛なんだよ?覚さんも信頼出来るって言ってたし、月夜君達じゃ、雇った人よりも信頼されてるんだよ?」



「それもそうやな。なら、ちょっくら本気出させてもらおか」



青龍の後ろの桜花の顔が……。思い切り笑い堪えてるし。



律なんてあわわあわわって慌ててるし。



随分見くびられた様だな私は。

……まぁそうしたのは私なんだが。



「端くれでも族の世界です。初日に僕は問いましたが、貴方は祖父に言われたからと言いましたね。

後悔、しないでくださいね」



………長い。

喧嘩開始の合図はとうに鳴ってるし、隙だらけだ。



さてはて、どうしようか。



律は応戦程度の戦闘しか無理だ。

言い方を変えれば、戦闘可能なのは颯天と瑠樹のみ。



月夜と愛奈も可能なのは応戦程度だからな。



だとすれば闘わねばならないんだが、

警戒されない為にこんな格好して殺気も抑えて偽ってたのが無駄になる気がしてならない。



いや実際無駄になるんだろうが。



つらら達や雪希はこちらを頑張れとでも言いたげに見つめつつ、

何かしら期待してそうな顔をしている。



雪路だけだ。心配そうな表情をしてるのは。



目の前の月夜と颯天は意地の悪そうな笑みを浮かべ、

瑠樹は戸惑い、亜夢は嘲笑している。



律は律で構えてるが、ここで力を見せるのかと思っていると、

颯天に突然殴り掛かられた。



隣の律をカバーしつつ避ける。



ーー「っ!?」



避けるとは…いや避けられるとは思ってなかったんだろう。
 


つらら達や円達を除いた青龍と雪路は驚きを露にしていた。