ある日突然!?

雪希以外の6代目はソファーで見学らしい。



総長の冴島夜白。金髪茶目のイケメン。無口。

副総長の城之内文人。黒髪黒目の美形。腹黒。

幹部の雪希。可愛い。

須藤大和。黒髪黒目の美少年。ツンツン&キュート。

羽山樹。茶髪黒目のイケメン。チャラ男。



私の中でのイメージはこれだ。

ま、それは良いとして。



「雪香」



さて、どうするか。



「どうしました?」



「大丈夫?辞退しても良いんだよ?」



そうか辞退があると思った瞬間。



「さて、開始まで3秒前ー」



「あっ」



始まった。

カウントダウン。



「2」



「1ー」



「「開始!」」



辞退はさせまいとでも言いたげなスピードでカウントダウンし、

理事と教師で声を合わせて開始の合図をした慎と円。



仕方ない。



最低限の戦闘で………なんて考えた矢先。



「り、律くぅ〜ん!」



いきなり亜夢が走って来た。



大分離れてるのに走ってくるなんてと思いながら居ると、

やはり日頃のストレスのせいかこのまま愛奈を殴りたい気持ちに襲われる。



さてどうしよう。



「ちょっ!亜夢!」



瑠樹が慌てている。

可哀想に、相手が亜夢で。



そんな事を考えながら居ると、喧嘩開始の先程までグランドに居た生徒が半分になっていた。



あっ。

視線の先には、10分の2程度の力を出して相手を気絶させていく智哉と杏の姿。



珍しい。

智哉と杏がこんな所で数を減らす為に闘うなんて。



颯天と月夜も力を見せつけようとしてるのか智哉、杏同様に積極的に

……というか一方的に相手をダウンさせていた。




亜夢は瑠樹にしがみついており、私と律はというと空気同然だ。



『早くも強者だけになってきましたねー』

 

誰も掛かってこないなーと思っているとスピーカーから円の声が聞こえた。