ある日突然!?

私を凝視して目を見開いている。



………さて、そろそろ見下(くだ)されるのも見下(おろ)されるのもムカついてきた。



その場でスッと立ち上がると、私の行動を予測出来なかった4人が退く。



「僕の事は律様の護衛で空気と思って頂いて結構です。あと、今まで通用して来た青龍という

立場や権力は、僕には通用しませんので」



「なっ!俺等がいつ立場権力使ったって言うんや!」



は?

覚えてないのかコイツ。



「昨日、颯天は言いました。殴られた雪路や、それを支えていた僕と雪希に、

青龍に楯突いたのが悪いんだと。それを怜は肯定して自業自得と言ったでしょう?

殴られた無力同然の者に」



「っ!」



驚きを露にし、苦虫を噛んだような顔をした颯天。



「それに、昨日は白雪と月詠の話し合いなのに月夜は口出ししましたよね。勿論貴方達より遅く

とも時間通りに到着した祖父の判断が気に入らないからと言葉を遮り、

『暴走族全国No.1青龍です。それなりにやる事があるのはお分かり頂けますよね』と」



「っ!」



私はお前等の言葉は一文一句忘れていないぞ。



「挙げようと思えばいくらでも挙げられますよ?」



全員が黙り、シンとしている。



「酷い」



ん?



「亜夢?」



律が呟いてすぐ、亜夢は涙目になりながら言い出した。