ある日突然!?

「うん」



そう祖父に言われ、リビングを出た雪希。



扉の近くには、驚いて声も出ない様子の母と義父が居た。



「雪香、我慢なさい。お前がそのまま暴れれば、屋敷内の器物損害は免れない上、関係も悪くなる」



くっ……確かに事実だが。



雪路は私に抱きついて、静かに泣いている。



辛いだろう。



仲間に、殴られるなんて。



私も、一応桜花メンバーだったから分かる。



仲間に殴られるなんて、想像すらもしたくない程の辛さだ。



「………ワシも、そろそろ言わせてもらおうかの」



ーーっ!



雰囲気が変わった。

これは、組長だ。



「これは君達青龍の問題じゃ。ワシ等保護者は本来手出しするべきではない。

………じゃが、いくらなんでもこれは無いんじゃないか?」



殺気を僅かに出しているんだろう。



青龍の、伊東愛奈の顔は真っ青だ。



絶対的強者の前での反応。………といったところか。



「金輪際、こんな事をするでない。自分達の身を案じるのであればな」



そう言い終えると、組長はコロッと祖父に戻った。



………青龍に、力の差、格の差というものを見せつけて。



「言いたい事も言えたしの、覚君、先程の話を」



その声にハッとした様子で、1つ咳をしてから義父は言った。



「律、明日から当分は、雪香さんに律の護衛をしてもらう事になったんだ」



ーーっ!?



青龍は驚きを露にし、こちらを見つめる。