応接室に入ると、向かい合うソファーに義父が1人ちょこんと座っていた。
「あっ、スミマセン。お迎えもせず」
開口一番に謝罪を口にされた。
いや、ただの社交辞令か?
「良いんじゃよ。気にしないでおくれ」
そう言いながらソファーに着席した祖父。
「ほら、雪香もお座り」
「………えっ?雪香…ちゃん?」
偽っていた雰囲気も、作り笑いも全てを辞めて居ると私だとは認識してもらえなかったらしい。
義父は驚きを露にしていた。
「あぁ、雪香じゃよ」
「そっ、うなんだ」
義父のそんな声を聞きながら私も着席した。
「で、じゃが。警戒していた伊東もその周辺の者ももう警戒しなくて良くなったんじゃよ」
「へ?」
「じゃから、もう心配せずともエエんじゃ。だが今日律君の族で抗戦があってのぅ。
大怪我させてしまったんじゃわい」
「は、はぁ」
…………反応薄っ。
「まぁ、律も総長ですからね。族での事は仕方ないですよ」
仕方ないで済む怪我じゃない気がする。
律。
『雪…香、お願い、待っ…てっ……。行か…ないでっ』
ーズキッ
『雪…香!』
ーズキズキッ
悲痛な律の声が忘れられない。
私の名を呼ぶ声は小さく、時々掠れていて痛々しくて、とても必死そうで。
「ー、ゆー、ゆー?」
「っ!」
「帰るよ」
いつの間にか会話は終了していたらしく、私は祖父に続いて応接室を出た。
「あっ、スミマセン。お迎えもせず」
開口一番に謝罪を口にされた。
いや、ただの社交辞令か?
「良いんじゃよ。気にしないでおくれ」
そう言いながらソファーに着席した祖父。
「ほら、雪香もお座り」
「………えっ?雪香…ちゃん?」
偽っていた雰囲気も、作り笑いも全てを辞めて居ると私だとは認識してもらえなかったらしい。
義父は驚きを露にしていた。
「あぁ、雪香じゃよ」
「そっ、うなんだ」
義父のそんな声を聞きながら私も着席した。
「で、じゃが。警戒していた伊東もその周辺の者ももう警戒しなくて良くなったんじゃよ」
「へ?」
「じゃから、もう心配せずともエエんじゃ。だが今日律君の族で抗戦があってのぅ。
大怪我させてしまったんじゃわい」
「は、はぁ」
…………反応薄っ。
「まぁ、律も総長ですからね。族での事は仕方ないですよ」
仕方ないで済む怪我じゃない気がする。
律。
『雪…香、お願い、待っ…てっ……。行か…ないでっ』
ーズキッ
『雪…香!』
ーズキズキッ
悲痛な律の声が忘れられない。
私の名を呼ぶ声は小さく、時々掠れていて痛々しくて、とても必死そうで。
「ー、ゆー、ゆー?」
「っ!」
「帰るよ」
いつの間にか会話は終了していたらしく、私は祖父に続いて応接室を出た。


