ある日突然!?

車庫にバイクを直し、玄関から入る。



自室に入り、クローゼットの前に立つと扉にメモが貼ってあった。



「以前と同じスーツが好ましいぞえ。祖父」



ぞえ。

つまりスーツで来いということだ。



シャツ、パンツ、ジャケットに着替え、髪を軽く梳く。



………律達、大丈夫だろうか。



正直あれは酷かった。

打撲、捻挫、切り傷擦り傷全部含めての全治一ヶ月ものだろうか。



大袈裟のような、適当の様な………。



そんな気のまま準備が終わり、自室から出て車の方へと向かう。



車庫に入り、いつもの車に乗り込むと既に祖父はそこに居た。



運転席と後部座席との仕切りは既に閉められていたが、

私が扉を閉めると発進した。



「随分大事になったのぅ」



………やっぱり。



「全国No.1の族の総長ともなれば仕方ないで片付くが………」



護衛でありながら律にあれだけの怪我を負わせたのだから、これは間違いなく私の失態だ。



「まぁ気に病むことも無かろうて。結果的にはゆーのおかげで守られたんじゃから」



「そう言えなくもないが………」



最初から私が出ていれば、私が動いていればあんな被害出さなくて済んだんだ。



「それにゆー、気に病んでいても仕方ないじゃろうて」



微笑んでそう祖父が言ってすぐ、車が停車した。



「ついたようじゃの」



扉を開けて外に出て、祖父に続いて屋敷の中に入っていく。



向かっているのは、義父の応接室らしい。