年齢差、人数差。



青龍は全員私と同い年の17。雪希と雪路は16。



たった1年の違いだが、差があるのは事実だ。



それに青龍は計6人。



先程から見てると、何故か総長であるはずの月詠律と幹部の栗山瑠樹が目を泳がせたりと敵意を向けて来ないが、それでも十分なくらいに月夜と幹部の颯天と十川玲が殺気やら睨みやらの敵意を向けてきている。



しかも、姫なんて青龍の目が無いからと本性を出してるのか嘲笑ってる。



まぁこれは良いが、その他で不利な状況なのにだ。



雪希が何度かとてつもなく修羅場な場面があったと、母さん達の前で言うとか無いわと言っていた。



おそらくだが、両親の前では本性を現さず、雪希と雪路の前だけで本性を出してるのだろう。



そんな状況だろうに、2人は。



そう思いながらも私は、早足で祖父と両親と共に廊下に出た。



最後なので扉を閉めたが、とてつもなく不安だ。



2人に何かあったらと。



そんな不安が顔に出てたのか、祖父が廊下なのに話し出した。



「率直に言う。雪希達は隠してた様じゃが、青龍で問題が起こったんじゃ。それは、濡れ衣を着せられただろう雪路の裏切り」



雪路の裏切り。



いやそれよりも、濡れ衣………っ!。



「えっ、雪路が裏切ったって。いいえ、それより濡れ衣?」



「えっ、お義父さん、どういうことか詳しく」



2人はオロオロしながらも、真剣な眼差しで祖父を見つめた。