Home run[仮]



真剣に取り組んだつもりで、努力したつもりで
ただの自己満足だった。


もう一度やり直せたら…と何度思ったか。


だけどもう一度は、ない。
人生にはやり直しボタンはない。
綾先輩にとって最後だった。


…最後の思い出をあんな形で終わらせてしまった


私はだんだん考えるのも辛くなって、
逃げるように素行が悪くなっていった。


学校は遅刻ばかりでサボりがちになった。
世間一般的に不良と呼ばれる人達と知り合い、仲良くなった。


髪を染め、ピアスをあけた。
不良と呼ばれる彼らの色に私はどんどん染まっていった。


…そんなある日の放課後、何気なく部室の前を通りがかった