『何でここに来たん?』


『それは秘密。』


『え?秘密?じゃあ俺がここにいること知ってたの?』


『それも秘密!それより元気だった?』


『うん。元気やったよ。』

僕たちは話しをしながら河原の方に向かっていった。

河原の大きな岩を目指して歩いていると、小さな岩が僕をつまずかせた。


『うわっと!!』


『きゃッ!大丈夫?』


『うん大丈夫!小さな岩が俺の足をひっぱったんだ。』


『ふぅ〜ん。ひっぱられたんだぁ。ぁはははは。』


このチィの笑顔で僕の緊張もとけ、和やかな雰囲気になった。


僕はこのつまずかせてくれた岩に感謝した。


『最近、何しよん?』


『最近はジョ〇フルでウエイトレスしてるよ。』


『えぇ〜チィくらいかわいかったら客もいっぱい来るやろぉ。』


『う〜ん。そんなことないよ。 あ!ジョ〇フルって楽しいって意味の“JOY”と、いっぱいって意味の“Full”を合わせた“楽しさいっぱい”って意味だったんだよ。知ってた?』


『そうなんやぁ。知らんかったぁ。でもファミレスとかなら男もいっぱいおるんやろ?
す…好きな人とか…できたんじゃないん?』


僕は勇気をふり絞って聞いた。