数日後。
学校の机の中に、手紙が一枚入っていた。
あて名は書いていなかった。
丁寧に折りたたまれたその手紙には一言だけ書かれていた。
《ごめんなさい》
女の子らしい小さくて細い字だった。
僕はそれを捨てようかと思ったが、結局捨てられず、家に持って帰った。
時折、開いてそれを眺めた。
シンプルな言葉。
たったの6文字。
その6文字が、僕の心をかき乱す。
だが、不愉快な気持ちだけではないことは気づいていた。
彼女の行動には、悪気はなかったのだろう。
そのことは間違いない。
彼女は僕の傷を笑わなかった。
その後も、特段学校で揶揄している様子もない。
僕が過剰反応しすぎただけだ。
だけど、それ以上どうすればいいのかわからなかった。
本当は僕の方から、「僕こそ、ごめん」と言えばよかったのかもしれない。
だがそれができなかった。
僕は、時折、柏木さんを目で追いつつ。
何もしないままに学年が変わり、ばらばらのクラスになった。
それ以来会っていない。
(大学生編に続く)
学校の机の中に、手紙が一枚入っていた。
あて名は書いていなかった。
丁寧に折りたたまれたその手紙には一言だけ書かれていた。
《ごめんなさい》
女の子らしい小さくて細い字だった。
僕はそれを捨てようかと思ったが、結局捨てられず、家に持って帰った。
時折、開いてそれを眺めた。
シンプルな言葉。
たったの6文字。
その6文字が、僕の心をかき乱す。
だが、不愉快な気持ちだけではないことは気づいていた。
彼女の行動には、悪気はなかったのだろう。
そのことは間違いない。
彼女は僕の傷を笑わなかった。
その後も、特段学校で揶揄している様子もない。
僕が過剰反応しすぎただけだ。
だけど、それ以上どうすればいいのかわからなかった。
本当は僕の方から、「僕こそ、ごめん」と言えばよかったのかもしれない。
だがそれができなかった。
僕は、時折、柏木さんを目で追いつつ。
何もしないままに学年が変わり、ばらばらのクラスになった。
それ以来会っていない。
(大学生編に続く)
