ま、真崎先輩!?
驚くキャプテンの声で、みんな振り返る。
うわ!お久しぶりです!
遅いっすよー!変わりませんねー!
と、あっという間に、輪に飲み込まれた。
マネージャーと、キャプテンが…。
あたしの顔を見て、ぽかんとしている。
あ、あの…ちょっと…言うタイミングが…
と、しどろもどろになるあたしに。
マネージャーが、静かに言った。
ちづる?どういうことなのかしら?
え?だから、順を追って説明しようと…
思っては…いたんですが…
そこに、先輩が賑やかな輪から抜けて来た。
真崎先輩?
ちづるったら、何にも言ってくれないから!
え?あ…ご、ごめん。
そんな怒ると、体に良くないよ?
マネージャー…お母さんになるんだね。
おめでとう。
きっと、いいお母さんになるよ。
もう、2人しておんなじこと言って。
ごまかされませんからね!
と、まだ怒りながらも…。
並ぶあたしたちを見て、微笑んだ。
まさか…
また2人並んでる所を見れるとはね…。
あれから8年だもんね…。
ちづる…よく頑張ったねぇ。
色々…あったんですよ。
ね?と、先輩の顔を見ると。
同じように、気まずそうな顔をして…。
…だよな?と、笑う。
ふーん?…とにかく。
ちづる、こっち帰ってる間に、
一度うちに遊びにおいで。
じーっくり聞かしてもらおうじゃないの。
と、言われ。
行かせていただきます…。
と、2人して答えていた。

