二人で歩きながら、
先輩、いいの?と、聞いてみた。

ん?まあね。
ちづるは、嫌だった?と、聞かれて。

あたしは…嬉しかった。と、言うと。

あ、ほんと?じゃあいいさー。
悪いことしてるわけじゃなし。
と、笑う。

体調は?と、聞くと。

飲みすぎ。間違いなく。
昨日途中からの記憶があんまり無い…。

え?そんなに?それはビックリ。
と、言うと。

本当にねぇ。あー頭いた。と、笑うから。

ちなみに…どこまで覚えてるの?
と、聞くと。

そう言えば…
ちづる、隣にいなかった?と言う。

そこもか…。

あたしを、隣に呼んでくれたの覚えてないの?
と聞くと、

ん?んー…なんとなく?と言うから。

昨日ねー、大変だったんだよー。
途中でウトウトしてね。
寝ちゃったのかと思ったら、寝言で
ちづるあいしてるよーって言ったんだよ!

…だいぶ話を盛ってみた。

またまたー。んな、わけないじゃんー。

って、全く信じない。

ふふ。ウソだよ。
でもねーキャプテンに爆弾発言してたよ。

と言うと。

ちょっとギクッとして。
ん?何?と、聞くから。

キャプテンが、あたしの頭なでようとしたら、
手つかんでねー。

え?で?…で?
思い当たるのか?オロオロしてる。

だめ、俺のって。

う…。
恐ろしいことに…うっすら記憶がある…。
と言って、固まっている。

俺、もう恥ずかしくて顔出せないな…。

大丈夫。キャプテン、言いふらすような人じゃないよ。と、笑うと。

そっ…かな。そう…かもな。うん。
ま、いっか。酔っぱらいがしたことだしな。

あー本当に飲みすぎたー…。

あたしの肩に腕を回して、
肩貸してー。歩けないちづるちゃんー。
と、寄りかかってくる。

はいはい。歩いてねー。と、笑いながら
駅までゆっくり二人で歩いた。