翌日の朝。みんな眠そうな顔をしていた。

先輩は…?と、探すと、まだ少し赤い目を
して、ペットボトルの水を飲んでいた。

やっぱり、昨日は飲みすぎだったんだろうな。
と、見ていると、先輩と目が合った。

声には出さず、大丈夫?と思いながら
首をかしげると。

ちょっと苦笑いしてみせる。

あれは、大丈夫じゃないなぁ…。
帰りどうするのかな。
解散は、大学だし。
今回は電車で来てるから、運転は無いけども。

バスの中で、先輩にメッセージを送ってみた。

体調悪そうだね。
昨日、だいぶ酔ってたよー。
大丈夫?どこかで待ち合わせようか。
少し休んでから帰ろ?


返事はすぐに来た。

俺も連絡しようと思ってた。
いやー飲みすぎたわ。
頭痛いよ…。
大学で解散したら、駅まで一緒に行こう。

やっぱり飲みすぎだよね…。
よかった…。返事来て。
とりあえず、駅まで送ってこ。

ウトウトしてるうちに、大学に到着。

一度集まって、お疲れ様の挨拶をして
解散した。

みんな、それぞれ散る中、先輩を探すと。
あたしの方を見て、こっちこっちと笑って
手を上げた。

隠そうとは思ってない…んだね?

ちょっとキョロキョロしながら…
そばに行くと。

あたしの顔を見て、じゃ、行こうか。と
言った。

周りには、他の先輩たちが…。
え?って顔…してますよぉ…。
もう、周りを見れませんよぉ…。

先輩が、周りに、じゃお先にー。と、
歩き出したので、慌てて、
お先に失礼しますー。と、追いかけた。

背中の視線が痛い…ですっ!