わりとサークルでは、クールな存在だった
先輩なのに。

意外だったから、余計に胸が苦しくなる。

あたしの知ってるのは、この何ヶ月かの間
だけだけど…
長い間、一緒に頑張った仲間だもんね。

そっかそっか…と聞いてるうちに、
あたしの方も涙腺崩壊で…。
自分の番に、何言ったかすら記憶がない。

ひと通り終わった頃には、みんなボロボロで。
いったん、休憩になった。

泣きすぎで、すっかり熱をもった体を
ちょっと離れた廊下で、冷ましていたら。

向こうから、先輩が来た。
何人かで、歩いて来たから、お疲れ様ですの
挨拶だけしたら。

先輩だけ、立ち止まって。
あたしの頭に手をのせて、顔を覗きこみ、
大丈夫?と、聞いた。

ビックリした…。

みんな見てるよ先輩!と、内心思いながらも
ドキドキしてしまって。
小さい声で、うん。と、言うのに精一杯で。

そっかと、笑って歩いて行く姿を
見送っていると…。

あたしの想いを応援してくれていた
マネージャーが、そっと側にきた。

ちづる!と、大興奮だ。

今の…って?と、すでに泣きそうに
なっている。

親身になってくれたのに、ウソをつきたく
なくって。

なんとか…うまくいったんです…。
と、小さな声で言うと。

唇かみしめながら、あたしの頭くしゃくしゃと
なでて。

よかったね…と、泣いてくれて。
またつられて泣くあたし。

今日は、もう涙制御不可能。