おでこに冷たいタオルをのせると。
しばらくして寝息をたてる。

小さい鍋やお箸なんかが、少し残して
あったので、起こさないように、静かに
おじやを作った。

起きて食べれそうなら、食べてもらおう。
電気まぶしいかな。と、薄暗くして
しばらく携帯を見てると。

ちづる?…と、先輩が起きた。

いるよ。具合どお?と、顔に手を当てると
少し熱が下がってるようだった。

食べれそうなら、少しご飯食べて?
と言う、あたしを見て。

ありがと。食べてみる。と、起き上がる。

なんだか、すごくニコニコしている先輩。

おじやを渡すと、美味しそうだーと
喜んで食べてくれた。
はい、お水も飲んで。みかんも食べる?
また薬飲んで。飲んだら、また寝ていいよ。

うん。うん。と、素直にお世話されている。

布団に寝ながら、あたしを見て。

風邪ひくのも、たまにはいいもんだね。と、
つぶやくもんだから。

また、あたしに怒られて。

ひぇっと、布団をかぶる、

可愛くて、おかしくて。
笑いそうになるのをこらえて、そっと
かぶった布団をめくると。

ぎゅっと目をつぶって寝たフリしているのを
見て。

唇に、つい、ちゅっとしてしまうと。

えっ。と、目を開け

ちづる!うつるよ。と、今度は先輩が怒る。

だって、可愛いんだもん。
続きは治ってからね?と、笑うと。

あーまた熱でそう。と、先輩はつぶやいた。