下調べしてあった通り、雰囲気もよくて
美味しいランチ。

テラスから海を眺めて、向かい側には先輩。
ただただ、心地がいい。

観光地でもある港町を、散歩した後は
夜景スポットまで行く予定だ。

天気もいいし、きっと夜景も綺麗だろうな。

ちづるちゃん。楽しそうだね。

からかうような声がする。

楽しいに決まってますよ!
こんなの、女子の憧れデートコースじゃないですか。あたしが、こんな風にしてることは、
すでに奇跡です!

ついチカラが入ると。

それはそれは。と、照れたように笑う。
喜んでくれると、俺も嬉しいけど。

いやでも、ほんと気持ちいいな。
いつでも来れると思ってたから、来たこと
なかったよ。帰りたくなくなるね。

あたしも初めてだけど、海の側で育ったから
なんとなく落ち着きます。

ふと、先輩が。

ここ観光地だけど、シーズンオフだから
泊まれるかもね。聞いてみようか。
バイト代もたっぷりあるし。と、笑う。

ほんとに!?それもいいなぁ。と、
つい本音がでると。

手早く良さそうな所を見つけ、電話する
先輩。話しながら、あたしを見て、
オッケーと、手ぶりで知らせる。

プチ旅行みたい。
嬉しい。

ラブ春しちゃお!