星河side

未雪と一緒に部屋に駆け込んだら目を疑った

そこには泣き崩れる華苗がいたからだ

「未雪…!蘭が!蘭が!うっ…ハァハァ」

そこには蘭の姿がない

まさか…

「星河!救急車!よんで!」

考える暇もなく未雪の声が飛んできた

「華苗?!」

華苗は意識がなかった

「はやく!」

「お、おう!」

ショックでか?

どうしたんだ…華苗…大丈夫かよ…

こんな時に何もしてやれない自分が情けない

救急車が到着して、未雪だけが乗り込んだ

「俺もいく!」

「あんたは後で来て、こっちにもいろいろあるの!」

怒鳴られてしまって俺は何も言えずあとからみんなと病院に向かうことにした

この時俺は華苗がどんな状況なのかを知るよしもなかった