「星河…」

見終わったうちの目には涙が浮かんでいた

「ねぇ!響也!うちの演技上手くない?裏切られたって嘘信じてるし笑」

「嘘でもひどなぁー。ちょっと傷つく…」

「響也…うちには響也だけだよ?」

なんて言って2人はいちゃついてる



唯一の希望で信じてた相手に信じてもらえなかった

最後茜を抱きしめたのは完全にうちのことを見捨てたからなのかな…

せめて未雪だけでもって思った自分がおかしかった…

誰もうちのことは信じない

「これで分かった?華苗。あんたはもう逃げられない」

「一生俺の道具として生きてくしかないんだよ」

もうこれ以上の地獄があるのかってぐらい辛すぎる

信じてよ!お願いだから助けてよ


1人じゃ何も出来ない無力なうちを…


こんなに心の中で叫んでも誰にも伝わらない


この瞬間うちは心に決めた

もう感情は完璧に捨てよう

希望も持たないようにしよう

一生こいつの道具として『無』になろう


その日からうちの目は光が灯らなく、真っ暗で死んだ目をしていた