2人で、歩いて教室まで戻ろうと廊下まできたらやけに静かだ

不思議に思って教室に入ろうとした瞬間

ーーーーガタッ!

物音がして、反射的に隠れる

恐る恐る教室内をのぞくと床には重なる黒い影

目線を影のる主に向けると…


未雪と蓮夜だった

「えっ?…」
「まじかよ…」

星河と言葉を発したのはほぼ同時

2人はまだうちらに気づいてない

離れたと思ったら見つめあって微笑んでいた

「未雪…」


「えっ…」

ちょっと声が大きかったのかやっと気づいたようで焦ってる

でもうちの隣に星河がいたからか安心したように

スっと笑顔になる


「うちね、蓮夜と付き合うことになったの」

「え?本当?」

「うん、ほんと。ね、蓮夜」

「おう!」


2人は手を取り合いいかにもカップルだった

「でも未雪…。忘れたの?うちらは…」

うちの表情が強ばっていたからか、星河と付き合ってないことに気づいた未雪は顔を歪めて

「分かってる!でも、かけてみようよ。こいつらに」

「未雪…」

「いつまでも立ち止まってるより前に進んだ方が楽しいよ?」

分かってる。けど、星河と一緒にいたいとおもっても
うちらは死ぬかもしれない。それが怖い。生きたいって思ってるのに
死ぬのが怖い…