くるっと後ろを振り返った綺蝶は

「大丈夫?怪我はないか?」

と、さっきの声とは考えられない優しい声だった

「大丈夫です。あ、あのありがとうございます」

「ああ…。私は華雪初代総長 鈴野華苗だ。あんた名前は?」

「…藤田乃々花です」

「後ろの子は?」

「み、宮本亜依です…」

亜依もビックリして、驚きを隠せないのか噛んでいる

「…乃々花と亜依か…。2人とも華雪に入らないか?」

「えっ?」

予想外の展開に間抜けな声が出た

「お前ら、ずっと無意味な喧嘩してただろ?」

「な、なんでそれを?」

無意味…まぁーそうだ

別に意味もない喧嘩をずっとしてた

「なんでって?んー、昔のうちの目に似てたから?かな」

「…目…?」

「そう、目。まぁー詳しいことはいいから、2人とも帰るあてはあるのかな?」

「亜依はあるけどうちは…」

出来れば帰りたくない…

「なら、来るといい。今から乃々花と亜依は華雪のメンバーだ」