放課後

2年の教室までダッシュ!

「華苗ー、未雪ー、倉庫行こー!」

ドアを開けると視線が…まぁーいっか!

あれ?教室に華苗の姿だけが見当たらない

星河さんもいない

「あー、乃々花。華苗なんか星河とどっか行ったから待っててー」

未雪が蓮夜さんと話してるのをやめ、うちの方に歩いてくる


「あー、りょーかい!じゃぁ亜依と教室で待ってるわー」


華苗どうしたのかな?って思いながらクルッと向きを変え廊下を歩きだした


教室に行くと亜依が出てきた

「亜依?どこ行くの?」

「今日日直でさー、担任に呼ばれてんのよ。職員室とかまじダリー」

ダリーとか言いながらも行く亜依は偉いと思う

「あー、おけ!じゃぁ教室で待ってるわー」

「先に華苗たちと倉庫行ってていいよ?」

「なんか華苗、星河さんとどっか行ったらしいから待ってるだよ」


「そーなん?なんかあったのかな?」

「分からんけど大丈夫でしょ!」

「そーだね!じゃぁ行ってきまする!」

「いってらー!」

亜依との長い話を終え教室に入り自分の席に座る

広い空間に1人でポツンと座っていると窓の外から楽しそうな下校途中の生徒の声

頭にあの時の記憶が蘇る…

考えただけでも吐き気がする

はぁ、はぁ

呼吸が荒くなる

大丈夫、落ち着け、

そう思うのに、あの日の記憶が消えない、どんどん鮮明に脳に浮かんでくる

助けて、助けて…



「乃々花ー、暇だと思って来てやった…乃々花?!」

「…じ、地龍…」

顔をあげると心配そうな地龍がいた

「どうした?!大丈夫か!?」

そうとう焦ってる

地龍を見たら安心して涙が出てきた

その直後

ーーーーギュッ

気づけば地龍の腕の中

「えっ?」