ーーーー放課後

「華苗、ちょっといいか?」

星河が話しかけて来た

「…ああ」

なんだ?めんどくせぇな。と思ったけどそのまま星河について行った

屋上まで来るとドアの鍵がしまってる

「…チッ、閉まってるのかよ」

「壊せばよくね?」

こんなドア一瞬で壊せるくね?

「このドアめっちゃがんじょうなんだよ、男の俺でも無理」

「ふーん」

と言いながらも

ーーーーバーンッ

1発の軽めの蹴りで余裕で壊した

「…!まじかよ…」

「え、これでがんじょう?こんなんも壊せないの?弱いな」

「うっせーよ、お前がつえーんだよ」

うぅ…なんかこいつといると調子狂う

なんなんだ?まだこいつに会って数日だぞ?

なんて1人で考えてると

「…華苗。」

真剣な顔で星河がこっちを見ている

「ん?」

その直後

ーーーードンッ

それはいわゆる壁ドン状態

「…っ!」

顔近いし!

あ、まじかで見ると、めっちゃイケメン…そんなことどーでもいい!

この状況を何とかしないと!

「え?何?」

今はそう喋るのが精一杯

「会って数日で言うのもなんだけどさ、俺、お前といると落ち着くんだよな

すげーお前を追いかけたくなって、気づけばずっと見てた

あの日お前が俺らの前に現れた時、あー、お前だって思った。


俺の方が弱いかもしれねー、けどよ、初めて守りてーって思ったんだよ」


喋りたいけど喋れない

喋ったら認めてしまいそうだから



星河が好きだって

まだ星河のこと何もしらない

けど、なぜか隣にいたいと思ってしまう


それっておかしいことなのか?

人を好きになる時って何かあるんじゃないのか?

優しくされたとか、助けてくれたとか、長い月日がたってだんだん好きになるとか…

けどうちはどれも当てはまらない…なのにどうして?


「俺の隣で笑っててくれねーか?そんで、俺の女になってくれ」

今にもくっつきそうな顔の近さにたえきれず、顔をそらす

「…気持ちは嬉しい。うちも同じこと思ってた。
けど、それが恋愛感情なのかは分からない

それに、うちを好きになって後悔するのは、お前だ」

「…後悔?そんなんしねーよ」


「うちの何を知ってる?なんも知らないじゃん。それなのに言いきれるの?」

「これから知ればいい。お前が話したくなったらでいい。それまで、いくらでも待つ。

それぐらい好きなんだよ。返事はOKしかきかない。だからそれまで何回でも告白する。

それでも、嫌だって言うなら、お前を気づつけたくないから黙って引くよ」

引くって言葉をきいて心のどこかがチクリといたんだ

「……いつその返事を返せるか分からない。もしかしたら一生返せなくなるかもしれない」

「…?」

星河のそでをギュッと掴んで、

「でも、離れてかないで?」

それが、今うちの言える最大限

「…っ!お前…誘ってんのかよ…。可愛いすぎかよ(ボソッ」

「誘ってねーし」


いつか話せる時が来るまで待っててね