「カスミさん、書いてきました?」 どれぐらい経ったか分からないけど、 練習も一通り終わったようで、スタジオには楽器の音ではなく、会話が始まったようだ。 「ごめん。 やっぱりもうちょっと時間が欲しい。」 「そうですか・・・。」 立花さん・・・。 まだスランプ状態なのか・・・。 「カスミ先輩。本郷先輩はなんて?」 「・・・“それならそれでいい”って。」 「じゃあ次のライブでの新曲披露は無しってことですか。」 「ごめん・・・。」 隼人さん以外の男性2人と立花さんの声が聞こえる。