7人目のバンドマン




「カスミが、
“すげー子と会った”
っつーからどんな奴かと思えば・・。

中坊みたいだなお前。」


「た、立花さんとお知り合いなんですか?」


「おう。俺は隼人。」


「に、仁村和也です。」


「あ、そうだ。カスミから伝言。

“いきなり話し掛けたり連絡先聞こうとして、怖がらせてごめん”

だってよ。」


「そ・・そんな・・謝らなくてもいいです!僕の方こそ謝りたかったんです。」





イカつ・・じゃなくて隼人さんは立花さんの知り合い・・・。




「お前、詩を書いてるらしいな。」


「い、いや僕は小説を書くのが好きで・・・。」


「あ、そうなの?カスミがやたらとお前が書いた詩を褒めてたぞ。」


「隼人さんと立花さんは一体・・・。」


「ん?カスミから聞いてないのか?」


「聞くもなにも、
ほとんど僕・・緊張して・・。」