最寄り駅のホームに着くと、 ちょうど電車がやって来た。 いつもより早い時間ということもあり、車内は人が少ない。 ドアが開くと、空いている座席に座った。 ・・・と同時に、 僕に近づく人物を視界に捉える。 「仁村じゃないか!久し振りだな。」 「市川君。」 「卒業式ぶり?」 「うん、そうだね。」