第3話 ベーシスト現る







「・・・也。・・・和也!」


「・・・ハッ!」


肩を揺すられたので目を開けると、
そこには母さんがいた。


「ここで寝てたら風邪引くから。
自分のベッド行きなさい。」


「う、うん。お帰りなさい。」


家に帰ってきた僕は、鞄もその辺に置いてリビングのソファで横になった。


どうやらそのまま眠ってしまっていたらしい。


時計を見ると間もなく23時。


仕事から帰ってきた母さんは僕を起こすとそのままお風呂場へ行った。